今日は、「東高野街道」を追うウオークの6回目を行いました。
自宅を出た時間が遅く橋本に着いたのは午後1時半。
ゆえに、歩いたのは橋本〜慈尊院のみ。
高野山行きは次回になります。

本日のウオーキング歩数、31,806歩。


2006年12月17日(日)




京阪電車宇治線。
その宇治線にはこんな「トーマス号」が走っています。



天下茶屋駅着。



天下茶屋からは橋本までの直通電車がありませんでした。
河内長野まで準急で行き、そして河内長野で後続の急行を待ちます。



橋本着。
でももう時刻は午後1時半。



ぐわし!
橋本駅前のまことちゃんです。(#^.^#)



「白栲(しろたへ)ににほふ信土(まつちの山川にわが馬なづむ家・・・・」と刻んである石碑。
駅前にあります。



南海電車橋本駅。
東高野街道ウオークをするまでは橋本駅がどんな駅だか全くイメージできませんでした。
しかし、もう何回かここに来ました。
駅周辺の地理も少しは分かるようになりました。



駅から数キロメートル離れた場所にある橋本スイミングスクール。
ここはベルリンオリンピックで冷静なはずのアナウンサーに「がんばれマエハタ!」と絶叫させた、水泳で金メダルを獲得した前畑秀子さんが興されたスクールなのです。



橋本スイミングスクールを後にして再び駅前へ。
紀ノ川を目指す途中で見かけたレトロな建物。



風情がありますねえ・・・・・・。



紀ノ川着!
東高野街道の北の起点である八幡市の男山から歩き始め、ついに紀ノ川へ至り感無量。(^_^)v



橋本橋へ。



雄大な紀ノ川。



美しい橋本橋。



橋本橋を渡って右折。
数百メートル進んだ辺りにあるこのガソリンスタンドを右に行くのが高野街道。



三軒茶屋大常夜燈籠。
「橋本」の地名の元にもなった橋がこの辺りにありました。
その橋が大水で流出。
橋に代わって舟による横渡が行われるようになりましたが、そのためここ紀の川南岸渡場に建てられたのがこの大常夜燈籠。



説明板。



当時の様子が伺える風景が残っているって素晴らしい。



少し歩くと地蔵堂が。



弘法大師永大常夜灯。



時間が止まったようなそんな風景が続きます。



橋本市指定文化財 史跡 旧高野街道 六地蔵第一の説明。



六地蔵。



江戸時代の後半、高野参詣の旅人の安全を祈念して橋本市清水から高野町桜茶屋までの間に、六体の地蔵菩薩像が建立されたと言われます。
その地蔵は長い間に渡って高野街道六地蔵の第一地蔵として人々から大切にまつられてきました。
この場所は最初の地蔵が建立された場所とされ、西行法師の旧跡とも伝えられるこの場所にある堂内には、木造地蔵菩薩像が安置されています



街道らしい風景がずっと続くこの道。
東高野街道でも圧巻の場所。



また常夜灯がありました。



常夜灯横のお堂の上部にはこんなものが。



心を無にして手を合わせます。



どうですか、この風景?
ここは病院のようです。



路傍にはいくつもの地蔵堂があります。



お寺がありました。



こういう名前のお寺です。
読み方がよく分かりません。



明らかに京都とは異なる風景がとっても新鮮。



再び国道370号線と合流。
数百メートルほど国道を歩きます。



橋本市指定文化財 史跡 旧高野街道 六地蔵第二の説明。



六地蔵堂。



国道に出て学文路小学校前にある信号をまっすぐに進みます。
かむろ地蔵尊。



学文路と書いて「かむろ」と読むのは不思議だったんですが、もともとは「香室」という字だったんですね。



子どもの顔ほどもある大きなミカンが道端に。



程なく再び国道に。
案内板がありました。



国道を横断。



学文路郵便局前通過。



橋本市指定文化財 史跡 興山寺領御国領境界標石。



説明板。



路面にも高野街道の案内が。



郵便局を過ぎて再び国道と合流。
南海電車・学文路(かむろ)駅着。



学文路駅。
確かに受験にご利益がありそうな名前ですね。(#^.^#)



駅横にはこんなものが。



「和歌山ラーメンを食べたい」と思ってずっと空腹のままあるいていたんですが、店など皆無。
やっと発見したコンビニでカップ麺とサンドイッチを食べました。
時刻はもう午後3時半ですがな。(;一_一)
食べ終わって歩き始め、いよいよ目的地に肉薄したことが感じられる道路標識発見!



時おり通る南海電車・高野線の電車を見ながらテクテク。



九度山駅着。
駅名からイメージしていた場所とはずいぶん違う場所に駅舎はありました。
山の中ではなく、幹線道路のすぐ近くの駅舎。



九度山駅を後にして国道を横断し九度山郵便局前通過。



少し薄暗くなってきました。
懐中電灯は持っていないしジャンパーもありません。
加えて手袋もなし。
高野山登山は諦め、今日の最終目的地は慈尊院に決めました。



真田のぬけ穴着。
「おそらく場所が分からないだろうなあ」と思いながら歩いていましたがやはり分からず。
歩いていた人に道を聞くと、その人はこの「抜け穴」の前に住む人でした!
この「真田のぬけ穴」は真田庵から200m辺りにあり、地元の人々はこの地点から真田庵までを真田氏の造ったぬけ穴と信じて「真田のぬけ穴」と呼んでいました。
しかし、1953年の発掘調査で、この穴は古墳時代後期に造られた横穴式石室をもった円墳であることが判明したそうです。



めちゃくちゃ分かりにくいこの場所。
地元の人に教えてもらってラッキーでした。
その地元の人は、ここを今でも「抜け穴」と呼んでいました。
そう!
発掘調査の結果に無関係に、地元の人にとってはここは未だにロマンを秘めた「真田の抜け穴」なのです。



こんなもの発見!



九度山焼のようです。



何とも見事な焼物。



日暮れが近づくにつれ雲が多くなってきた空と、そして懐かしい風景を見ながら快歩。



九度山町には初めて来ましたがとっても気に入りました。



町石道が近いことを実感。



町石道の案内看板。



道しるべもしっかりと完備されています。



慈尊院橋。



慈尊院境内へ。



初めて来た九度山町、そして慈尊院。



とっても心が落ち着く境内。



可愛いものがありました。
一休さんみたい。(#^.^#)



こんなことが伝えられているから九度山という地名ができたのかもしれません。



ここは慈尊院はユネスコ文化遺産だそうです。



紙に巻いてある線香を、家族の人数分だけ購入してお供え。
じっと火を見つめていると、これまでの家族の色んなことが頭に浮かんできました。



境内の多宝塔。



境内をゆっくりと巡ります。



しっかりとお参り。



有吉佐和子さんの小説「紀の川」の一文。



この作品は読んだことがありません。
一度読んでみたいなあ・・・・。



乳房の絵馬。
安産などを祈願し、羽二重で綿をくるんで中央を絞り上げて乳首のようにした中に米などを入れ、自分と同じ大きさにかたどった上で台につけます。
母になる願いを書き込んだり、般若心経をぎっしり書き込んだ絵馬もあるとか。
一時は奉納が減っていたのですが、最近は子育てを初め社会の不安が増してきたからか、こうした昔の慣わしが見直されるようになり奉納が増えているそうです。



次回には必ず町石道を上がろうと思います。
その際には、再度ここでお参りしてから上がることにします。



丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社へ。



階段の途中の右側には180町石があるはずなのですが、暗くて見落としました。



空海が真言密教の根本道場にふさわしい場所を探していると、黒白2匹の犬を連れた狩人に出会います。
狩人の連れてた犬が空海を丹生都比売神神社に導き、丹生明神のお告げで高野山へ。
この狩人は、じつは丹生明神の子どもである高野山御子で、「高野山」という名前はこのことからつけられたそうです。



絵の説明。



高野町石道の看板が。



来年は猪年。
大きな絵馬がもう境内に出されていました。



町石道の入り口。
ふと「少しだけでも登ろうか」と思いましたが、当然断念。
ライトがないし、寒風が吹きすさぶのにジャンパーも手袋もありません。



慈尊院をあとに。



御所車の格納庫がありました。



程なくこの紀ノ川も夜の闇に包まれます。



日が暮れた知らない町の道を歩く。
これも旅の醍醐味のひとつ。



♪知〜らない ま〜ちを 歩いてみ〜た〜い
「遠くへ行きたい」の歌詞を小さな声で口ずさみます。



どう見ても昭和の風景としか思えません。
懐かしさをかみ締めながら足取り軽く歩きます。



九度山駅着。
ホームで電車を待っていて驚いたことがありました。
ホーム外の待合室で何やらしゃべっていた20歳前の女性二人のうちのひとりが、駅員さんに向かって突然「おっちゃん。ティッシュあらへんか?あったら貸して。この子おしっこやねん」って。(@_@;)
駅員さんはボックスティッシュを渡したようで、ボックスティッシュを抱えたギャルが私の目の前を通過しすぐ横のトイレへ。
程なく、爽やかな顔をしたギャルが私の前を、再びティッシュボックスを抱えて通過。
素朴と言うか何と言うか・・・・・・。(^_^;)




九度山駅。
こんな駅があることは、東高野街道を歩くまで全く知りませんでした。
もちろん利用するのは今日が初めて。



ホームにある名所案内



九度山駅ホーム。



反対側ホーム。
高野山行きのホームです。
膝を抱えてずっとうずくまっている少女がいました。
お嬢ちゃんどうしたの?



九度山駅から橋本まで乗った普通電車。
とってもきれいな電車でした。



橋本で特急に接続していましたので、特急に乗車。



天下茶屋で特急を下車。



京阪特急に乗車。
2階建て車両の2階に乗れたのですが、この後電車は後ろ向きに進みました。
京阪特急の2階は座席が固定されていて、車両の真ん中で座席が背中合わせになっているんだってことを初めて知りました。



京阪電車・宇治駅着。
ここからまたひと歩き!



素晴らしい東高野・高野街道、そして橋本や九度山。
街道ウオークの魅力を実感。
さて次回。
いよいよ九度山駅から町石道を25kmを歩き高野山へ!


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