今日は第二次青森遠征の6日目。

午前中は缶詰でハードな勉強。
午後からは見学研修で様々な施設を周りました。

本日のウオーク歩数、14,929歩。
(最高気温は不明)


2007年8月14日(火)





メモを取ったり写真を写したり、あるいはビデオで撮影しながら参加者は熱心に学習。
地球温暖化を、CPUを何十とつないだ超高速スーパーコンピュータでかなりの費用をかけてシュミレートされた結果を聞きながらの講習。



卵の黄身?目の網膜の写真?
いずれでもありません。
上の右側が2000年の地球の温度。
下の3つは100年後のシュミレートされた地表の温度。
下の一番右が対策が講じられないままの状態で灼熱地獄のような地球。
一番左はかなりの困難さが伴う温室効果ガスの削減に目標どおり成功した場合。
でも温室功ガスを目標通り削減することに成功しても、なぜか今よりも温暖化が進んでいます。
今の温室効果ガスの削減目標が仮に達成できたとしても、地球の温度は「高止まり」つまり冷えず今の高い温度のままなのです。
そして「慣性」のため温度はしばらくズルズルと上がり続けます。
講習で繰り返し聴かされたことは、「普通は努力すれば少なからずそれなりの結果が出ます。しかし、こと地球温暖化に関しては必死に努力して温室効果ガスを削減しても、残念ながら地球温暖化は進みます。『努力してもダメなのならもうCO2削減の努力はしない』という意識をみんなが持つことがないようようにしなくてはいけません。努力して、まず温暖化防止の道筋を切り開き、そして将来的には温室効果ガスを限りなく0に近づけることで地球は冷えていくことが可能です。」ということ。



シュミレーとされた結果では、目標通り温室効果ガスを削減しても氷河や極地の氷は今後50年程でほぼ全て溶けてしまうというこが分かりました。
ある意味で、温室効果ガスの削減は「手遅れ」の感があります。
でも、だからといって努力を怠ってはなりません。
その理由は前述した通り。



先進国が温室効果ガスの削減しても、途上国の温室効果ガスの増大はこれから。
途上国の発展と温暖化の防止とをどのように調整していくのか。
課題は山積。
そして、温暖化が進めば世界の穀物地帯の雨が極端に降らなくなり厳しい食糧不足になるのは確実のようです。
今でも雨が多い地域では更に雨が多くなり、水害と、そして地表を覆う土の流出という深刻な課題もこれから顕著になってきます。



陸地にある大量の氷雪の溶解と、そして水温上昇による海水の体積膨張により海水面は今より7m程高くなる。
それはもう避けられないようです。
ただ、地球が温室効果ガスを吸収する量よりも少ない排出を人類が達成できれば、それから先は更に削減することが可能。
そうなれば、何百年という先には地球は冷え始めることもあり得ます。
「いくら頑張っても温室効果ガスはとりあえずは減らない」という事実を知った上で、今でなく「遠い将来の地球が冷えるために今努力するんだ」という心構えでできるだけの努力を私達は今しなくてはなりません。
温暖化のこれからの予想される状況を知り、昼食後とっても重い足取りで外に出ました。
青森ではもうススキの花が。



アジサイの花が咲いていました。
ススキの花とアジサイの花が同じ場所に咲いているとは・・・・・・。



バスで見学研修に出発。
青森は気温が低いので葉もの野菜はほとんど栽培されていません。
山芋などの根菜類が中心。
今の時期、トウモロコシが収穫間近という感じ。



下北半島の風力発電施設。
ずらりと並んだ巨大な風車が壮観。



強い風が吹くことが多い下北半島。
しかしこの日は回っている風車は半分もありませんでした。



石油備蓄基地着。
正面の展望台へ向かいます。



石油備蓄基地全体の詳細な模型。



展望台着。



巨大なタンク群。
タンクは見ただけでは大きさは分かりにくいですが、直径が81.5mもあります。
高さは24m。
そしてこのタンク6本の中に、日本国中で一日に使う全ての量に相当する石油が入っています。
この中の石油は、ここに備蓄されて以来、定期の点検時に空にすることがある程度で基本的には入れ替えられていません。
でも不思議なことに、どんなに長い期間が経っても品質を調べると微塵の品質劣化もないそうです。
気の遠くなるような年月でできた原油だからなのでしょうか。

タンク総数は51基。
ここの備蓄基地だけで日本が1週間使うだけの石油が備蓄されている計算になります。



石油備蓄タンクと風力発電のプロペラ。



石油は港からパイプラインで運ばれてきます。
出荷する時も同じくパイプラインで。
この曲がった部分は、大地震の際にパイプが破損しにくいようにするために設けられた装置。



パイプラインが展示してあります。



思わず「うまそう!」って思いました。
でもこれは全て原油や石油生成物。
常温では固まる原油も展示してありました。
生産国によって原油の室はかなり大きく異なるそうです。



原油が石油製品に生まれ変わるまで。



ゴムボートに見えますがそうではなく、これは石油を運ぶ巨大タンカーの錨をつなぐアンカーチェーン。
巨大さに驚きます。



海底パイプラインの配管。
現物は強靭で切断することが困難なので、本物ではなく模造物が展示されています。


石油備蓄基地を後にして、某施設のPR館へ。
この建物は「あの」黒川紀章氏の手で建築されました。



案内状の後に続きます。



様々な装置。
これらは全て本物ではありません。



何だかとっても凄そうな装置。



これなど危険すぎて絶対に間近で本物を見ることはできません。



原料シリンダ。



色んな物があります。
さてPR館を後にして、そろそろPR館に展示してある装置の本物を見学する時間。
そこに行くには、運転免許証など顔写真付きの身分証明書を提示し、カメラやカメラ着きケータイをはじめ全ての荷物をバスに置かなくてはなりません。
そして施設にはいる際には金属探知機をくぐります。



PR館では、生きたヘラクレスカブトムシを初め多くのカブトムシやクワガタムシが展示してあり自由に見ることができます。



かなり緊張しながらの見学。
とっても疲れました。
地震や事故等がなくってよかったぁ。
帰路のバスの中で日没時刻を迎えました。



プリンセスホテルに戻り夕食を食べに外に出ました。
すると猛烈にサイレンを鳴らしながら多くの消防車が走ってきました。
火事のようです!!



化学消防車や救急車、それに消防団の消防車までやってきました。
どうやら高層団地の4階で火災が発生した模様。



消防無線や団地の同じ4階の人の話を聞いていると、4階の高齢者の方が鍋をガスにかけたままにして出火したそうです。
煙や炎などは全く見えていませんので、既に鎮火したようです。
怪我人などもないとのことでしたので、ホッとしました。



ほとんどの店が閉まっていたので、ホカ弁を買ってホテルに戻ります。
「カンカンカン」と消火したことを表す鐘を鳴らしならが消防車が、ホカ弁をぶら下げて歩く私を追い越していきます。
消火、お疲れ様でした!!



ホテルの部屋。
青森最後の夜に一人でホカ弁を食べる・・・・・。
趣が・・・・あるはずがありません。(;一_一)



今回の青森遠征で迎えた青森最後の夜。
色んなことがあった一日になりました。
明日は午前中に勉強のまとめをし、午後からは帰宅モードには入ります。
長いようで短かった1週間でした。



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