今日は、宇治七名水跡と、そして源氏物語宇治十帖の古蹟を全て周りました。
宇治七名水というのは、宇治に多く湧いていた名水の中でも特によく知られ7つの名水のことです。
相次ぐ宅地開発などで名水は次々に枯渇し、今では宇治七名水のうち残っているのは宇治上神社境内の桐原水のみ。
あとの名水跡は石碑が立っている所もありますが、何の痕跡もなく人の記憶の中にのみ存在する名水跡も。

本日のウオーク歩数、31,171歩。

2007年9月16日(日)




超大型のトラックに見えるマンションを見ながらテクテク。



午前11時から名水跡の探索開始。
とっても懐かしい気がしてくるそんな宇治・戸の内の住宅を眺めながら、最初の名水跡である「高浄水(こうじょうすい)」の場所を探します。
高浄水は、探す前から場所をほぼ特定ししていたのですぐに見つかるはずでした。
ところが汗だくになって1時間探しても見つかりません。
昼に用事があるので、仕方なく午前中の名水跡探索を打ち切ります。
午前中で名水跡は全て歩破しようと思っていたのに、結局名水跡は1つも見つけられませんでした。



用事を終え昼食を済ませてから午後の探索活動開始。
2時間近く探し回って、やっとこさ高浄水跡の石碑を見つけました。
宇治若森の高浄水を探すヒントは、何とかスタジオという美容室付近だということ。
路地奥にあるお店です。
高浄水跡の石碑は、何度も探した場所にありました。
石碑のまん前に車がべったりと駐車してあり、いくら探しても見つからなかったのです。
それでも何でも。
宇治七名水の1つ目を見つけました。



宇治七名水の2ヶ所目である「泉殿」。
ユニチカ宇治工場の中にあります。
工場の受付でgodzillaの正体を明かすと工場の中に入れてもらうことができました。(^_^)v
ただこの石碑は、工場内に入らなくても外から十分に見ることができるということを、工場内に入ってから知りました。
工場内を案内してくださった警備員さんは、「宇治七名水の石碑が工場内にあるとは全く知りませんでしたわ。」と話しておられました。



泉殿の石碑の下には、「宇治七名水之一」と刻んであります。



宇治七名水の3ヶ所目「百月夜」。
宇治神社御旅所西側のガソリンスタンドの場所にありました。
ここは石碑も何もないので名水跡だとはまず分かりません。



こんな石碑を眺めながら次の目的地に向かいます。



宇治は、京の都と同じように道路が東西と南北に碁盤の目のように造られていました。
この道もそのうちの一つで、南北に延びる道路です。



縣神社。
七名水ではないのですが今でも水が湧いています。



喜撰橋方面へ。



水筒が空になったので、無料休憩所に飲料水の補給に入りました。
入った直後に激しい雨が。
しかし、宇治上神社(桐原水)と橋姫神社(宇治十帖「橋姫」)は遅くなると門が閉まってしまうので、そうなると今日中の全名水跡と宇治十帖の全ての古蹟巡りができません。
水を補給した終わったので、すぐに激しい雨が降る外に出ます。



雨の宇治川も乙なもの。



激しい雨を避けて、観光船が喜撰橋の下でしばし待機。



塔の島から朝霧橋へ。
雨はもうやみました。
天気の移り変わりがとても激しいです。



宇治神社着。
桐原水の説明を読みます。



桐原水の石碑。



桐原水は宇治神社境内のこの建物の中で湧いています。



宇治七名水の4ヶ所目「桐原水」。
宇治七名水でただひとつ、今でも残っている名水です。
この水は生では飲めませんが加熱すれば飲用可能。



とってもきれいな水。



宇治七名水の5ヶ所目「公文水」が湧いていた場所
橋姫神社前の道にあります。



宇治七名水の6ヶ所目「法華水」が湧いていた場所(写真は前日に春さんご夫妻と平等院に入山した際に撮影)
平等院境内の浄土院の北側です。
地元の人には「法華水が湧いていたのは浄土院の墓地の辺りだ」と教えてもらいましたが、ここの写真で代用します。



宇治七名水の最後の場所である「阿弥陀水」の石碑。
平等院南出口近くにあります(写真は前日に春さんご夫妻と平等院に入山した際に撮影)
宇治七名水の探索完了!!



阿弥陀水の井戸は現存します。(写真は前日に春さんご夫妻と平等院に入山した際に撮影)



宇治七名水の完全探索を終え、次は源氏物語宇治十帖の古蹟巡り開始。



最初の場所である源氏物語・第四十九帖「宿木の古蹟」着。
宇治川左岸の旅館が途切れたあたりから南へ数十メートルの位置です。



源氏物語・第四十九帖「宿木」。



宿木の古蹟の説明。



2番目の場所着
宇治神社と宇治上神社の中間辺りにある早蕨の古蹟です。



源氏物語・第四十八帖「早蕨」。



早蕨の古蹟の説明。



3番目の場所着
大吉山登山口にある総角(あげまき)の古蹟です。



源氏物語・第四十七帖「総角」。



総角の古蹟の説明。



4番目の場所着
橋姫神社です。



源氏物語・第四十五帖「橋姫」。



橋姫の説明。



橋姫の古蹟の説明。



5番目の場所着
宇治橋西詰めの夢浮橋(ゆめのうきはし)の古蹟です。



源氏物語・第五十四帖「夢浮橋」。



夢浮橋の古蹟の説明。



雨は上がったものの凄い空。



石碑が何ヶ所にもあります。



6番目の場所着
京阪宇治駅近くの東屋観音が東屋(あずまや)の古蹟です。
源氏物語・第五十帖「東屋」。



東屋の古蹟の説明。



7番目の場所着
京阪宇治駅近くの彼方(おちかた)神社が椎本(しいがもと)の古蹟です。
源氏物語・第四十六帖「椎本」。



椎本の古蹟の説明。



8番目の場所着
府道宇治線の三室戸にある手習(てならい)の古蹟です。



源氏物語・第五十三帖「手習」。



手習の古蹟の説明。



厚い雲の間から時おり顔を出す夕陽を背に受けながら三室戸寺を目指します。



宇治の古い道を歩いていると石碑を結構見かけることがあります。



三室戸の美しい風景。



9番目の場所着
三室戸境内にある浮舟の古蹟です。



浮舟の古跡は、ここ三室戸寺境内の鐘楼のとなりにあります。
妻と行動を共にしていない時には原則として有料ゾーンに入らないと決めている私ですので、門前でUターン。
源氏物語・第五十一帖「浮舟」。



いい言葉が書いてあります。
その通りです。
人生も、車の運転も、そして自転車も・・・・。
ただ〜し!!ウオークは別。
「常に、そして限りなく速く」が私のウオークのモットー。



雨に濡れて芙蓉の花が頭を垂れています。



貝殻が大量に積んである場所を発見!
古代人の住居跡の貝塚!?



ではなく、これは絵の具の原料になる貝殻。
高級絵の具には、貝殻が使われているのです。



10番目の場所着!
ゴールです。
京阪宇治駅から三室戸駅へ行く途中小さな道脇にある蜻蛉(かげろう)の古蹟です。



源氏物語・第五十二帖「蜻蛉」。



蜻蛉の古蹟の説明。
また雨が激しく降ってきました。
一刻も早く帰宅しようっと。



身近な場所でも、本当に興味深い場所がいっぱいあります。
宅地開発などでほとんど消え去ってしまった宇治七名水。
その全てを周ることができた今回のウオークは、いつになく充実したものになりました。



ホームに戻る






















































inserted by FC2 system